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2018.11.15 その他 未来会計図

今月から月1回、数字の様々な見方についてお伝えしていこうと思います。
まず初回は「未来会計図」についてです。

会社は原則として毎年1回決算書を作成します。
決算書は唯一外部(税務署、金融機関)に提出をする資料ですが、
その決算書の読み方が完璧に分かる!という方は少ないのではないでしょうか。

理由は極端に言ってしまうと税務署や金融機関に分かりやすいように作られているからです。

そこでお伝えしたいのが、「未来会計図」を使った考え方です。

「未来会計図」とは、損益計算書の科目を組み替えて分かりやすくしたもので、
損益計算書の科目を以下の5つのブロックに分けて、ストラック図に当てはめて考えます。
①売上高
②変動費(売上とともに変動する費用。「仕入高」「外注費」等)
③粗利益額(売上高ー変動費)(「売上総利益」「限界利益」等とも言われる)
④固定費(売上がゼロでも必ず支払わなければならない費用。「人件費」「地代家賃」「水道光熱費」等)
⑤経常利益(粗利益額ー固定費)

未来会計図

この図を使えば、
「人を採用したいが、いくらの売上をあげれば利益が出るのか分からない」
「お客様から値下げに応じなければ取引をやめると言われた。値下げに応じた時と取引がなくなった時とで利益がどう変わるのか知りたい」
という時にもシミュレーションをすることができます。

未来のことも考えられるので、「未来会計図」と呼ばれています。

決算書をただ眺めているだけでは見えてこなかったことが
この未来会計図を使うと見えてくると思います。

一度自社に置き換えてやってみては如何でしょうか。

11月15日 木原明日香
中小企業に夢と感動の経営を!

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