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2017.04.05 FinTechの有効活用

TKC中部会主催の春季フォーラム2017に参加しました。
開催の目玉となるがフィンテックサービスによる地域金融機関との
連携です。

基調講演では
「TKC金融機関向けFinTechサービスの効用とこれからの取り組み」
と題して飯塚真規氏が話をされました。

学びとなったのは次の2点です。
①TKCモニタリング情報サービス
②ローカルベンチマーク・クラウド

①のモニタリング情報サービスはTKCソフトを利用している
お客様企業が事前に設定をすることで決算書や月次決算書を
インターネットを通じて金融機関に直接提供するサービスです。

FinTechというとインターネットバンキングやクレジットカードなどからの
自動読み込みをイメージしがちです。
しかしインプットだけでなくアウトプットの側からも
金融とITと会計が融合するということです。

金融機関もTKC会計人が監査をした信頼性の高い会計データを
タイムリーに入手することで融資判断や融資先のモニタリングの
大きな助けになります。

連携した融資商品も出てきていますので
TKCソフトを使っているお客様には低利の融資が見込まれると
いうことです。

②は経済産業省が提供しているローカルベンチマークという
企業の健康診断ツールがあります。

そのツールに合わせてTKCソフトのデータから自動で
財務分析診断が作れるばかりか、TKC独自のBASTを加味した
財務分析診断結果が出せるというものです。

金融機関は金融庁から企業の
「ライフステージ別の与信先数と融資額の開示を求められています。
TKCソフトだとこのライフステージの判定に利用できる指標を
自動作成します。
①②ともに金融機関にとっては非常にありがたい機能です。
中小企業は金融機関との良好な付き合いなくして発展することは
至難の業です。

金融機関と良好な関係を築くには自社の情報をタイムリーに提供し
将来性を示すしかありません。

このためにはITを利用しながら毎月の月次決算と
未来を示す経営計画書がますます必要となってくるのです。

 
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
中小企業に夢と感動の経営を!
4月5日 伊藤圭太

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