2010.10.20 野村克也氏の話を聴いて
10月19日、TKC秋季大学2010に一日参加してきました。
印象に残っているのは、東北楽天ゴールデンイーグルス名誉監督の
野村克也氏の話です。
野村監督はテレビなどの印象から「ぼやき」というあまり良くない
イメージを持っていたのですが、冒頭にぼやくのは理想が高いから、
理想と現実が違うからぼやくのだ、ぼやかなくなったらおしまいだ、
とお話しされており納得してしまいました。
お話の中で「努力」「継続」ということが印象的でした。
氏は自分には、王や長島のような才能が無いことが分かっていた。
才能が無いからこそ、努力で何とかしようと毎晩遅くまで素振りを
やり続けた。
努力には即効性が無いから人は長続きしない。でもコツコツと
やり続けることで必ず力になる。継続こそ力、と話していました。
そして、才能不足を補うために、何とかならないかと苦悩し、
投手のデータ(当時はデータという言葉はなくて、投球の傾向)を
集めた。すると投手によって癖があることが分かってきて、
ヒットを打てる確率が上がって戦後初の三冠王にもなれた。
また監督人生の中では弱いチームばかり監督をしていたが、
考えようによっては弱いチームの方がテーマもアイデアも出る。
また目標達成にも色々な方法がある。
野球の話が中心でしたが、経営者にとっても大切な話ばかりでした。
私たちは10年に一人の天才ではありません。凡人です。
凡人だからこそ、毎日の努力で才能不足を補う必要があると実感しました。
土光敏夫さんの言葉です。
「社員諸君にはこれから3倍働いてもらう。役員は10倍働け。俺はそれ以上に働く」
努力に勝る力なしです。やってやってやり続ける決心ができた一日でした。