数字の管理を社員に任せられるようになった
寺村商事株式会社・代表取締役 寺村元之様
- 御社の抱える課題は何でしたか?
- 私が役員になった10年ほど前、同友会を通じて知り合ったのが中京会計の伊藤所長でした。その頃は決算書の見方も数字の意味もわからず、なんとなくで数字を眺めていたところ、「今更聞けない決算書の見方」の講義をしていただき、それからのお付き合いになります。
当時、サッシ業は赤字で他の事業で黒字を確保している状況で、経営者仲間に決算書を見せると「サッシの仕事はやめたほうがいい」と言われるほどでした。
- 月次決算でどのように解決できましたか?
- 6年前に代替わりしてから自社の強みを改めて見直しました。
当社の強みは技術力であり、それを活かしてリフォーム需要を取り込んだことで、徐々にサッシ業は形になっていきました。ただ、突発的な仕事も多く、月単位での売上の浮き沈みが課題でした。
そこで役に立ったのが月次決算書です。
月次決算書で毎月の売上の確認と1カ月先、2カ月先の利益を予想できるようになり、そこに向けた対策が打てるようになりました。
今年は7~9月の閑散期対策として、住宅に携わる職人さん達を呼んで近隣の皆様向けのイベントを開催しましたが、本当にたくさんの方に来ていただき、大盛況でした。
- 毎月の数字を見ることでの変化はありましたか?
- 一番大きな変化は人が育ってきたことだと思います。
社内でも数字を管理しているのですが、月次決算と突き合わせていくといくらかの誤差が出る。その理由を社員と一緒に追求し発見することで、社員の会計知識も向上しました。
数字の管理を社員に任せられるようになったことで私にも余裕が生まれ、経営のことを考える時間が持てるようになりました。
経営指針書を作成し、月次決算で逐次数字を見ることで、現状を知り、未来を見られるようになりましたね。まだまだ課題はありますが、思い描くビジョンに向かって頑張っていきたいと思います。