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【3月決算】決算を迎える前に、いま整理しておきたいこと

3月決算に慌てる

日本では、3月決算の会社が非常に多くあります。

 

この時期になると、
「今期はどれくらい利益が出そうか」「何か対策はできるだろうか」
といったご相談が一気に増えてきます。

 

決算が近づくと、どうしても「何かやらなければ」という意識が先行しがちです。
ただ、実務で差が出るのは、やることの派手さではありません。

 

決算前の段階で、何を把握できているか。
ここが整っている会社は、落ち着いて判断できます。
逆に、数字が見えていないと、決算が固まってから慌てることになります。

 

決算対策の第一歩は「何をするか」ではなく、
会社の状態を整理することです。

 

■1.まず意識したいのは「利益」よりも「お金の流れ」

 

決算が近づくと、最初に気になるのは「利益」かもしれません。
もちろん、利益は重要です。

 

ただ、経営の安全性を判断するうえで、同じくらい(あるいはそれ以上に)大切なのが、
お金がきちんと回っているかという視点です。

 

実務の現場では、
「決算は黒字なのに、なぜかお金が増えない」
「資金繰りに余裕がない」
という会社は決して珍しくありません。

 

利益と現金の動きが一致しないことがあるためです。
売上が増えれば売掛金が増え、在庫を多く持てば現金は外に出ていきます。

 

決算前には、利益の大小だけでなく、
手元資金が増えているのか、減っているのかまで含めて整理することが大切です。

 

■2.「黒字の理由」を説明できますか

 

次に整理したいのは、黒字という結果ではなく、黒字の中身です。

 

本業の稼ぐ力が積み上がった黒字なのか。
それとも、一時的な要因が大きい黒字なのか。
同じ黒字でも意味がまったく変わります。

 

ここが整理できていると、来期の意思決定(投資・採用・資金調達)の精度が上がります。
反対に、結果だけで判断すると、来期の判断がぶれやすくなります。

 

決算前に、
「なぜこの数字になっているのか」を言語化できる状態をつくっておくこと。
これが、決算対策の土台になります。

 

■3.借入金は「あるかどうか」ではなく「返せる構造かどうか」

 

借入金についての不安は、多くの経営者の方が抱えています。
ただし、借入金の安全性は金額の大小だけで判断できません。

 

重要なのは、
今の事業の力で無理なく返せる構造になっているかという点です。

 

返済余力がある借入は成長を後押しします。
一方で、返済余力を超える借入は、将来の選択肢を減らします。

 

決算前に、借入の状態を「返済余力」という観点で整理しておくことは、
会社の安定性に直結します。

 

■4.税務対策は「節税」より「安全性」

 

決算前は「節税になるなら何かしたい」という話が増えます。
ただ、節税できるかどうかやってよいかどうかは別問題です。

 

制度を使うこと自体は有効でも、資金繰りに無理が出れば本末転倒です。
税務は「税金を減らす技術」だけではなく、
経営を安全に前へ進めるための判断材料として活用するのが理想です。

 

■5.まとめ:決算は「過去」を締めるだけでなく「未来」を整えるタイミング

 

決算は過去1年を締める作業であると同時に、来期以降の判断材料を整える機会です。

 

結論として、決算前に大切なのは「何かをする」前に、整理することです。
整理ができると、税務面の打ち手も、投資・資金調達の意思決定も、無理なく選べるようになります。

 

まずは、現状を把握するところから始めましょう。

 

このまま進めて大丈夫?――決算前の整理に、チェックリストをご活用ください

 

決算前に確認しておきたいポイントを、1枚のチェックリストにまとめました。
社内での共有用にもお使いいただけます。

 

  • ✅ 決算前に「見落としやすい」ポイントの棚卸し
  • ✅ 財務・税務・将来視点での現状整理
  • ✅ 次の一手(投資・借入・体制)を判断しやすくする

 

【チェックリスト(PDF)をダウンロード】

 

また、状況によって「やり方」や「有利不利」が変わることもあります。
判断に迷う場合は、初回の無料相談で一度整理してみませんか。

 

【無料財務診断・無料相談を申し込む】

 

※具体的な取り扱いは、貴社の状況や制度の適用条件により異なる場合があります。

 

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