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【決算対策】節税できる会社とできない会社の決定的な差
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~突然の節税は存在しない。あるのは「数字を定期的に見る習慣」だけ~
決算が近づくと、経営者の方からよくいただくご相談があります。
「何か節税できることはありませんか?」
この問い自体は自然です。税金はできるだけ抑えたい、手元に資金を残したい。経営者として当然の感覚だと思います。
しかし、同じ売上規模・同じ利益水準でも、最終的に手元に残る資金に差が出る会社があります。
その差は、特別な節税テクニックの有無ではありません。
決定的な差は、「数字を突然見るか、定期的に見るか」にあります。
1.節税できない会社の特徴|決算直前に“何かできませんか?”と聞く会社
節税がうまくいかない会社には、いくつか共通点があります。多くの場合、決算を年に一度のイベントとして捉え、直前に対策を探す「単発思考(スポット対策)」になっています。
その結果、次のような行動が起こりやすくなります。
- 経費の駆け込み(必要性が薄い備品購入、急な支出など)
- 投資の目的不在(将来戦略とつながらない設備投資・契約)
- 数字を見ていない経営(利益着地・税額見込み・資金繰りの把握不足)
ここで起きる問題は、「税金を減らすこと」そのものが目的化してしまうことです。
節税=税金を減らすことだけを目的にすると失敗します。
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税金は“結果”として発生します。
経営の流れを把握しないまま、決算直前だけでどうにかしようとすると、判断の選択肢が狭くなり、無理な支出や資金繰りの悪化につながりやすくなります。
2.節税できる会社の思考法|節税できる会社は“逆算”している
節税が安定している会社の多くは、考え方の順序が違います。
「期末に何とかする」ではなく、「期首から逆算して設計する」という発想です。
具体的には、次のようなポイントを押さえています。
- ・期首から利益予測(今期の着地点を早めに想定する)
- ・役員報酬設計(期中での調整余地も含めて検討する)
- ・設備投資計画(節税目的ではなく、将来戦略と整合させる)
- ・資金繰りと税額の同時管理(利益とキャッシュをセットで見る)
- ・税率・将来戦略の理解(負担構造を理解し、意思決定に反映する)
ここで重要なのは、節税の目的を取り違えないことです。
節税とは「利益コントロール」ではなく、「税引後キャッシュ最大化戦略」です。
利益を無理に削るのではなく、手元資金を厚くし、次の成長投資やリスク耐性につなげる。そのために、利益・税額・資金繰りを“設計”していく会社が強くなります。
3.本当の決定的な差|決定的な差は“視点”にある
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節税できる会社とできない会社は、「知識量」で分かれるわけではありません。
見るべき対象(視点)が違います。
税金という“点”だけを見ると、短期的な打ち手に寄りやすくなります。
経営という“構造”を見ると、選択肢が増え、判断の質が上がります。
ここに、タイトルの答えがあります。
4.定期的に数字を見ることの大切さ|数字は「未来を修正する信号」
視点の差を生むのが、数字を見る頻度です。
節税できる会社は、数字を「突然」ではなく「定期的に」見ています。
ポイントは、単に試算表を受け取ることではありません。毎月、同じ視点で、同じ指標を確認することです。
- ・売上の推移はどうか
- ・粗利率は維持できているか
- ・固定費は膨らんでいないか
- ・期末の利益着地はどこになりそうか
- ・概算税額はいくらか
- ・資金繰りに無理はないか
売上と利益は別物です。利益とキャッシュも別物です。税金はさらに別のロジックで決まります。
この構造を学んで理解している経営者ほど、意思決定が速くなり、ブレにくくなります。
税理士に任せることが悪いのではありません。問題は、経営者自身が構造を理解しないまま、判断のハンドルまで手放してしまうことです。
突然の節税は存在しません。あるのは、毎月の確認と微調整の積み重ねだけです。

5.今からできる3つのアクション
ここからは実務として、今すぐ取り組めるアクションを3つに絞ってご紹介します。
- 今期の着地予測を出す(期末利益の仮置きを作る)
- 来期の利益目標を設定する(希望ではなく戦略として置く)
- 税額シミュレーションを行う(利益水準ごとの税負担を把握する)
この3つを行うだけで、税金は“未知の脅威”ではなく、管理できる対象になります。
まとめ|節税はテクニックではなく戦略
節税はテクニックではありません。戦略です。
数字を見る会社だけが強くなります。数字を見れば、構造が分かり、意思決定が変わります。
決算は過去の結果ではなく未来の設計図です。決算を“受ける側”ではなく、“作る側”に回ることが、経営を安定させる近道になります。
「今期の税金、いくらになりそうか?」把握していますか?
答えが曖昧なら、毎月数字を見る仕組みを入れるだけで、決算前の焦りは大きく減ります。
- ✅期末着地(利益の見込み)
- ✅概算税額(税負担の見込み)
- ✅資金繰り(手元資金の厚み)
まずは、今月の数字を「経営の言葉」として読み解くところから始めてみてください。





