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2012.05.01 企業経営と行政経営

4月28日(土)の小牧市倫理法人会のモーニングセミナー講師は、
岩倉市長の片岡恵一様でした。テーマは「企業経営と行政経営」。
ご自身で会社経営をされていることから、体験に基づいて
企業経営と行政経営の違いを話してくださいました。

片岡氏は35才の時に脱サラしコンピュータ関連の会社を起業します。
青年会議所で学び、あるきっかけから議会の定数削減をする運動の中心になりました。
なかなか議会では定数削減の案を通すのは難しかったのですが、署名集め、そして
マスコミをうまく使うことで実現することができました。
それから市議会議員を経て市長になります。

社長と市長には共通点もあれば相違点もあります。
例えば市役所で使う封筒です。広告を入れた封筒を印刷会社に作ってもらえば、
市としては手間もお金もかからずに作ることができます。
知り合いの印刷会社に依頼しようとしたところ職員から止められました。
公平な手続きを踏んでいないと利益供与になってしまうからです。
中小企業では一週間で終わることが、役所だと半年かかりました。
スピード感が違いますが、これはこれで不正防止という観点から必要なことです。

社長も市長も決断力が大事です。
やれないと思ったらやれない、やれると思えばやれる理由を考えます。
やると決めないから、やれない理由を考えてしまいます。
その点では常に「本当に市民のためになっているのか?」考え、
それを職員にも伝え続けています。

最後に、いい人生といい生活は違います。
日本は物質的な豊かさはありますが、心の豊かさはどうかと思います。
先日の来日されたブータン国王夫妻を見ればよく分かります。
これからは心の豊かさが大切になってくる時代です。

社長と市長、共通点もありますが、違うところが多くあることを学びました。
どちらも関わる人を幸せにするためリーダーシップを発揮する、
という点では同じですね。

経営計画書と月次決算で夢と感動の経営を!
5月1日 伊藤圭太

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