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2016.12.09 冬季賞与の時期ですが

冬季賞与の時期がやってきました。
中小企業の経営者にとっては心痛める時期です。
新聞・ニュース等では今年の賞与は前年同月比○%増、
全産業平均70~80万円と報道されます。

マスコミの報道は本当に正しい情報なのでしょうか。

某新聞が発表している全産業とは上場企業の中でも
有力200社の賞与の平均の金額なのだそうです。
しかもアンケートを取ったのは2,000社で有効回答率はなんと10%です。

上場企業すべてでもなく、たった上位数%の人たちの情報が
大々的に発表されてしまっています。

マスコミは影響力があり、
間違った情報を鵜呑みにしてしまいます。

【つまり大衆には金額しか記憶に残らないのです。】

しかし中小企業の実態は報道と大きかけ離れています。

中小企業の実態は約30%の会社が賞与を支給しておらず、
支給していても【平均約23万円(給与の1ヶ月分)】です。

これが本当の実態です。

国税庁の発表では約70%の会社が赤字です。
赤字の会社の半数くらいは賞与なしか支給しても数万円の寸志の世界です。
それでも中小企業の社長は社員の家族の顔まで見えるので、
銀行に頭を下げて賞与のお金を調達しようと努力されています。

大企業と違って非情なリストラもできません。

中京会計では
「給与はお客様からいただくもの、賞与は社長からいただくもの」と定義をしています。
賞与は社長が正しい決断をして、会社に利益が出たから支払うことができるのです。
決して賞与をもらえるのは当たり前ではないのです。

賞与が出たら、社長の経営手腕に感謝の気持ちは形で表すことが大事です。
感謝の気持ちが伝われば社長は来年も頑張って賞与を支払える会社にしようと思います。
結果として自分たちのためになります。
 
本当の実態を【知る】、【伝える】ということが大切です。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

12月9日 小島 豊弘
中小企業に夢と感動の経営を!

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