2017.01.16 納税
先日、東京の古田土会計さんの経営計画発表会に参加しました。
その時の基調講演は、株式会社ふくやの代表取締役 川原正孝氏の講演でした。
福岡の明太子の元祖の会社です。川原氏の先代が創業されました。
最初から明太子を扱っていたわけでは無いそうですが、今回は割愛。
先代の話がとても印象的だったのでいくつかご紹介させていただきます。
①手形を使うと余計なものを買ってしまう
食料品を取り扱っており、現金売上・現金仕入を心掛けていたそうです。
仕入で手形を使ってしまうと、手元に現金が残ります。
そうすると余計なものを買ってしまうため現金仕入を心掛けており、
仕入先が困りそうなときは早めに支払をされていたとのこと。
そうすることで、優先的に仕入れをしてもらえることもあったそうです。
②「ふくや」を守ろうとするな
川原氏が先代から言われた言葉。
明太子が有名になる中で、味は常に改良をされているそうです。
今までのやり方や味を守りたいと思うものですが、それに固執しては良いものは出来ない。
先代の言葉があったからこそ、どんどん変えることが出来るとおっしゃっていました。
また、福岡の明太子発祥の元祖のため、商品に「元祖」と入れることを検討されたとき、
先代からは「元祖と入れて、美味しくなるのか」と聞かれたそうです。
③社会貢献は納税
最大の社会貢献は利益を出して税金を納めること。
福岡で所得税の納税No.1を目指されていたそうです。
私たちは普通に道路を使います。
ではその道路を作るお金はどこから出ているのか?
強い会社というのは利益を出せる会社。
そんな会社には優秀な人材も集まります。
私が一番印象に残ったのは「ふくやを守ろうとするな」という言葉です。
先代のその言葉もそうですが、川原氏が「その言葉に救われた」とおっしゃっていたのも印象的です。
今までやってきたことは、心のどこかで守らないといけない・変えてはいけないと思いがちです。
でもそれを守らなくていいという言葉は、次を考える上でとても大事ですね。
来週は川原氏の話を書きたいと思います。
1月16日 和田悠里子
中小企業に夢と感動の経営を!