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【財務諸表】社長なのに今さら聞けない⁈「財務諸表って何?」

「財務諸表って、なんとなく分かるけど説明はできない…」
「税理士に任せているから、自分はよく見ていない…」
そんな社長、実は少なくありません。でも財務諸表は、会社の健康を守るために社長が一番見るべき書類です。
今回は人間の体にたとえながら、財務諸表の基本をやさしく解説します。
財務諸表とは「会社の健康診断書」
人間は健康状態を確認するために、定期的に健康診断を受けます。血液検査・レントゲン・心電図…。これらの検査結果を見ることで、体の状態を客観的に把握できます。
会社も同じです。財務諸表とは、会社の健康状態を数字で示した”診断書”のようなものです。
財務諸表を定期的に確認することで、「会社がどれくらい稼げているか」「どれだけ体力(資金)があるか」「お金の流れは健全か」といった経営状態を把握できます。
財務諸表には主に3つの種類があります。それぞれを人間の体に例えると、ぐっと理解しやすくなります。
= 稼ぐ力
= 財産の状況
= お金の動き
▲ 財務諸表の3種類と「人間の体」のたとえ
損益計算書(PL)=「体の運動能力」
損益計算書(PL:Profit and Loss Statement)は、一定期間(通常1年間)に会社がどれだけ利益を出したかを示す書類です。
人間で言えば、「どれだけ走れるか、どれだけパフォーマンスが出せるか」に相当します。
- 売上 → どれだけ走れるか(最大パフォーマンス)
- 売上総利益(粗利) → 筋力・持久力
- 営業利益・純利益 → 実際に出せた結果
売上が高くても経費がかかりすぎていれば利益は残りません。これは、体力があっても無駄な動きが多いと疲れてしまうのと同じです。
PLで確認できること
- 粗利率(売上に対して利益をどれだけ残せているか)
- 人件費・固定費が重くなっていないか
- 販管費のバランスは適正か
貸借対照表(BS)=「体格・体力」
貸借対照表(BS:Balance Sheet)は、決算日時点での会社の財産状況(資産・負債・純資産)を示す書類です。
人間で例えるなら、「身長・体重・筋肉量などの体格や体力」です。
資産 = 負債 + 純資産
- 資産 → 体全体の筋肉量・体力
- 負債 → 借りた力(借入金など)
- 純資産 → 自分の本当の体力(自己資本)
BSで読み取れること
- 現金が多い → スタミナ(資金繰り)に余裕がある
- 借入が多い → 無理している状態・返済負担が重い
- 自己資本が多い → 体力のある、安定した会社
キャッシュフロー=「血液の流れ」
会社経営でよく聞く言葉があります。
「黒字なのにお金がない…!」
これは決して珍しいことではありません。人間の体でも、血液の流れが悪くなると体調が崩れます。会社も同じで、お金の流れ(キャッシュフロー)が滞ると、黒字でも経営が苦しくなります。
- 売上はあるが、入金が遅い(売掛金の増加)
- 大きな設備投資をした
- 借入金の返済を行った
- 在庫を多く抱えている
CFで確認できること
- 本業で実際にお金を生み出せているか(営業CF)
- 設備投資・資産の売買は適切か(投資CF)
- 借入・返済のバランスは取れているか(財務CF)
数字に強い社長は「健康管理が上手い」
経営が安定している会社の社長には、共通の習慣があります。それは、日頃から会社の数字をしっかり把握していることです。
健康管理を怠らない人は、食事に気を使い、運動を続け、定期的に健康診断を受けます。会社の数字管理も同じです。定期的に財務諸表を確認することで、経営の異変に早い段階で気づくことができます。
まとめ
財務諸表の3つを、人間の体にたとえると次のように整理できます。
| 財務諸表の種類 | 体のたとえ | 見ること・分かること |
|---|---|---|
| 損益計算書(PL) | 運動能力・稼ぐ力 | 粗利率、費用のバランス、利益の大きさ |
| 貸借対照表(BS) | 体格・体力 | 資産・負債・自己資本の状況 |
| キャッシュフロー(CF) | 血液の流れ | 実際のお金の動き、資金繰りの健全性 |
この3つを合わせて読むことで、会社の状態が立体的に分かります。そして数字に強い社長ほど、経営判断が早く・正確になり、会社は安定・成長していきます。
私たちは、単に決算書を作るだけでなく、
数字を読み・経営に活かすサポートを行う税理士事務所です。
利益体質づくり、資金繰り改善、銀行対策など、
会社の健康状態を一緒にチェックしながら、
より強い経営体質をつくるご支援をいたします。







