2019.03.15 数字のミカタ キャッシュフロー計算書④
毎月1回数字の見方をお伝えするコーナーです。
さて、これまで利益と現金(キャッシュ)がずれる原因は主に以下の4つあるとお伝えしてきました。
①売上債権
②仕入債務
③棚卸資産
④借入金・借入金返済
今回は③棚卸資産について見ていきます。
棚卸資産とは、いわゆる「在庫」と言われるものです。
勘定科目でいうと「商品」「仕掛品」などを言います。
これらの商品はすでに手元にあるので、仕入先には先に代金を支払っているはずです。
ですが、会計上では売り上げた分のみを仕入(費用)として計上しなければならないというルールがあります。
そのため、まだ売上がたっていないものに対する仕入等については
「商品」や「仕掛品」という資産に計上して費用からははずします。
そうすると、そこで利益とキャッシュはずれることになります。
商品を仕入れたときにお金は出ていきますが、
売上があがらないと経費にできないのです。
そのため在庫を多く抱えている企業が在庫を減らすと資金繰りが良くなったりします。
在庫を多く抱えるとそれだけ資金が眠ってしまうので、
自社で必要な在庫はいくらなのか、在庫を減らすにはどうすれば良いか
を一度考えてみてはいかがでしょうか。
3月15日 木原明日香
中小企業に夢と感動の経営を!